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藤沢周平


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北川景子  「藤沢周平作品の女性」を演じる難しさ語る(映画「花のあと」)

 北川景子さんが映画「花のあと」で主人公・以登(いと)を演じるにあたり、必死に殺陣の練習をして見事なクライマックスを迎えたことは、今までにたくさん取り上げてきました。(左サイドバーの映画「花のあと」のカテゴリも読んでね)

 そして、所作の作法も大変だったことは、北川景子さんもおっしゃっていましたし、日頃から茶道や華道を習っているのではなければ、現代女性は容易にはこなせないことは想像できます。

 私が今回の映画で一番演技することが難しく、現代人では理解しにくいのは江戸時代の武家(しかも格式はそこそこ高い)に生まれた以登(いと)の表情やしゃべり方ではないかと思いました。

 各武士の家では厳しい家訓や掟があるでしょうし、それを決して破ってはいけないという教育が常にあったでしょう。

 男尊女卑の江戸時代に女性は、とっても狭い世界で生きていたように思います。

 男子が生まれなかった寺井家で以登(いと)は、幼少から剣術を習い父親が喜ぶ姿をみてさらに修練を重ねて成長しました。

 それは、外部に意思表示できる数少ない表現方法のひとつではなかったかと思います。

 そんな以登(いと)が、たった一度、孫四郎と竹刀を交えただけで「自分を圧倒する相手」に対する尊敬や恋心が湧いたのは理解できます。

 ただ、許婚がいて家の格式が違う等でそれ以上は、かなわぬ恋としてあきらめなければならない・・・、しかも口に出すこともはばかられる時代・・・。

 そういった時代背景は観る方も頭に入れて観ないと、「自らの運命を受け入れながらも内に秘めた想いをもって一見、平静を装った以登(いと)を演じる北川景子さん」の繊細さを見誤るように思います。

 しかも、以登(いと)は孫四郎を陥れて切腹させ、自らは不倫を重ねている藤井勘解由の存在に気がついて決闘を申し込むくらいの激しい気性も合わせ持っている。。。(その激情を内に秘めている時期の演技)

 北川景子さん!「藤沢作品の女性」を演じるのは大変だったでしょうね。

 下の映画ニュースで、北川景子さんは・・・「藤沢作品の女性に共通するのは、耐え忍ぶ、というか、つらくても悲しくてもあまり表に出さず、自分の中だけで消化しようとするところではないか、と。そこは大事に演じようと思いました」とコメントしています。

 また、他のインタビューでは『以登(いと)は言葉数も少ないですし、表情にもあまり感情を出さないんですね。無表情でいながら、ちゃんと表情が変わっているようにするにはどうしたらいいんだろうって考えましたし、中西監督も「もっと目に憂いがほしい」とか「そこは哀しみがほしい」とかよく仰っていたので、目のお芝居には気を付けました。無駄な動きができない分、細かい所作にも気を配りました・・・(以下略)』

 北川景子さん!たしかに、表情の演技も素晴らしかったですよ!
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【YOMIURI ONLINE 映画ニュースより引用】
「花のあと」主演 北川景子 初時代劇「所作 難しかった」

 公開中の映画「花のあと」で、北川景子=写真=が、主人公・以登(いと)を演じている。剣の名手という設定で、半年間、練習を重ね、時代劇初挑戦ながら、見事な打ち合いを披露した。

 「殺陣の練習では、手や足にまめができました。でも、立ち回りができるようになってクランクインしたので、撮影中はあまり苦労はなかった。難しかったのは所作。歩くだけ、座っているだけでも、どこか役じゃない冷静な自分がいて、考えながら芝居をしていました」

 原作は藤沢周平。北国の海坂藩を舞台に、一度竹刀を交えただけの男・孫四郎のために仇(あだ)討ちにのぞむ、義を貫く女性が描かれる。

 「藤沢作品の女性に共通するのは、耐え忍ぶ、というか、つらくても悲しくてもあまり表に出さず、自分の中だけで消化しようとするところではないか、と。そこは大事に演じようと思いました」

 孫四郎との出会い。そして常に以登を見守る婚約者・才助との語らい。物語の軸となる桜のシーンの撮影は、藤沢周平のふるさと、山形で撮影された。「これが藤沢先生が生まれ育ったところの桜なんだと、感慨深いものがありました。現地で撮影できたのは大きかったですね」と振り返る。

 「この作品は、純粋なラブストーリー。どんな世代の人が見ても、すがすがしい気持ちになって帰れるはず。若い人にも、気負わずに見てほしい」 ranking
(2010年3月19日 読売新聞)
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北川景子 映画 『花のあと』 時代劇初挑戦

 作家・藤沢周平さんの短編小説「花のあと」が映画化されることになり、北川景子さんが時代劇に初挑戦です!

 「花のあと」は、山形県の鶴岡市である、旧庄内藩がモデルとされる「海坂藩」が舞台です。

 北川景子さんの、凜(りん)とした女剣士が主人公だそうです。

 女でありながら、男顔負けの剣術の腕を持つ「以登」の役です。

 北川景子さん自身のブログで「殺陣」や「作法」の稽古にあけくれている報告がありましたが、ようやく腑に落ちました。

 『ひそかに思いを寄せ、別の女性と結婚した剣士が陥れられて切腹したことを知り、正義を貫いて行動する様子を描いている。』そうですが、まさにピッタリの役ですね。 ranking

 【北川景子さんコメント】

 今回の出演について「元々、時代劇はずっと挑戦してみたいと思っており、藤沢映画は演技をする者みなの憧れの作品でもあるので迷わず出演させていただきました。藤沢作品にしては珍しく、女性が主人公だと聞いたことも興味深く、一生に一度あるか分からない藤沢作品との出会いで役者として成長したい、という気持ちで臨みました」とコメント。また、撮影については「最初は着物に慣れることが大変でした。着物を身に付けた状態での歩き方、座り方などの所作はとても難しく、クランクイン前にたくさん稽古しました。今回は、殺陣も吹き替えなしでやるということで、立ち回りのシーンもかなり練習が必要とされたので苦労しました」とふり返った。

 楽しみですね!

 『花のあと』は2010年春に公開予定だそうです。

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cinemacafe.netより引用
北川景子「花のあと」

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